私は当初日本SIDEの関係者に
“PERFECK”のFENDER GUITARへの採用希望を打診したが結局直接と言うことになり、
W.シュルツ社長にTELEXで打電しFENDER社(USA)でお会いする約束をした。しかし、
急きょドイツのフランクフルト MESSE会場に変更になったのである。( 続く )
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松岡様とおっしゃる方よりこんなコメントを頂きました。ありがとうございました。御了解を頂きましたので載せさせていただきました。
英雄の一般的定義はナポレオンのように物理的な力によって正義を打ち立てる人です
が、それは旧約聖書的な同害報復法に従っています。逆に、新約聖書の福音書に記さ
れているのは、「善を行なっていて苦しみを受け、暴力を耐え忍ぶ」ことの模範とし
てのキリストの教えであり、愛と生け贄という自己犠牲の精神の実践者こそが英雄と
なります。人間は無意識的に自分にないものを求めます。愛するロッテの平安のため
には自分を抹殺する以外に方法がないと思った『若きウェルテルの悩み』主人公に魅
了されたナポレオンの心情は、そのあたりにあったのではないでしょうか?
、
私は、HOTELで状況を想定しながら、以前、拾い出した英単語をもう一度、豆NOTEを見ながらCHECKしなおしてみた。
そうだ、
出来るだけこちらのPACEで話を進めよう。そうしないと想定していたシナリオから外れた場合、
自分の英語力ではパニックになってしまう。あらかじめ用意した内容で言いたいことを伝えれば何とかなる。
そう考えるしか他に案は浮ばなかったのだ。いよいよ約束の日が来た。近年、体験して無い不安と期待が入り混じった
典型的精神状態だ。約束時間はAM10:00だった。かなり早目にFENDER社のBOOTHに着いてしまった。
周りをぐるぐる何周しただろうか。落ち着く為立ち止まって深呼吸もした。
最後の深呼吸をBOOTHの入り口で大きくして中に踏み込んだ。“私はこういうものです。”
と受付の人に伝えた。即、商談室に通された。そこには既にTABLEの周りに左からシュルツ社長、
ブルース ボーレン、そしてダン スミスの各VICE PREIDENTが待っていた。私はお決まりの挨拶をした。
自分としては以外と落ち着いたSTARTだった。何かお飲み物はとダン氏に聞かれ、
とっさに浮かぶものはCOKEしかなかったので、それを頼んだら、何処でも見かけるあの赤いCANがでてきた。
“早速だが、現品を見せていただけますか”と社長が切り出した。私はおもむろにPACKAGEを解き、NECKを差し出した。
沈黙の時が流れた。そしてダン氏がTRUSS RODは効くかと尋ねた。勿論と言わんばかりに“YES!”と答えたが、
一呼吸も無く発してしまった。“貧弱な英語ですけど説明させてください”と言ったら、ボーレン氏は
“私だって日本語が出来ないのだからかまわん、かまわん。もし何だったら通訳をお願いしましょうか?”
“いいえ、必要ありません。”(2003-6/20)
私は会話には自信が無かったのだが、相手を煩わすことは迷惑と考えた。質問は次々と出た。
そして、最後に難題を提示されたと言うか、求められてしまったのである。それは当初、
私が想定していたシナリオとは違った方向だった。
2001-6/3●世界のベースギター界
世界のベースギター界に多弦化の波が押し寄せている時、
WAIT!少ない弦のベース、つまり少弦化、削弦化 減弦化があってもいいのではないかと、頭の中が逆方向に廻り出してしまいました。
その時出来たのが1弦ベースなんです。他に2弦、3弦等がありますが。その製作を容易にしたのは、
もう何年前になりますか、工房スタート時からやっていた各弦独立の設計思想だったのです。
PICK-UP、TAILPIECE、WINDERと言うHARD WAREのモチーフを、それぞれ持ってきて並べれば出来あがりと言うわけです。
この思想は、逆に多弦化も容易にしました。6STのRANDY PRATT MODEL等がその代表とも云えるでしょう。
( 2001-6 )●新作のGUITAR
新作のGUITARが組み上がる時間は夕方がいい。自宅に持ち込まれ、STANDに立てられたGUITARを見つずけながら、
もくもくと夕食をかき込む。家族が何か話しかけても答えない。そして後は、夜が更けて周囲が静まるのを床の中で待つ。
みんな寝静まってから、腹の上に乗せたGUITARの弦をおもむろに一本ずつゆっくり鳴らす。
この時をどれほど楽しみにしてきたことか。時には少し枕を高めに構え、BODYに耳を当て、SUSTAINを確認しながら弾く。
楽器を作りながら何時も不思議に思ってしまう、木と弦の組み合わせで、どうしてこんなに鳴るのかと。
其のまま知らずに寝てしまった時の翌朝は、GUITARが畳の上に放り出されている。思わず一人で笑ってしまう。
( 2001-6 )●BODY SHAPE
BODY SHAPEを決めるまでどのくらい時間を掛けただろう。
SECTION PAPERに描いたSHAPEは、寝室の丁度自分の枕の真上に位置する天井に貼られる。
室燈が消され、床に入ってから豆燈が薄っすらとさっき描いたBODY LINEを浮き出してくれる。
こうして寝ながら見上げていると、実に快適にBALANCEの良し悪しがCHECK出来る。眠くなるまでの長い間見詰め通うしている。
翌朝、脚立に乗り、図面は天井から外され、気になる部分のLINEが修正され、
また天井に貼られ、夜の来るのを待つ。実にそれは効率の悪い光景に見えるかもしれないが、
こんな方法をずっとやってきてしまった。描いている時間より、見詰ている時間の方がはるかに長かった。
( 2001-6 )●ギターってなに?.....
ギターってなに?何時も何か別のことをしていても、
これを肌身離さず抱いている。トイレに入る時までも、まるで自分の体の一部のように。
注ぎ込んだ体温は決して逃げて冷えることはない。そうすれば、おまえはこの気持を素直に音にしてくれる。
何時だった、かおまえをベットに入れて一緒に寝たっけ。ギターって恋人?
● ナポレオンの事
HRT様 こちら松本も暑くて夜は寝苦しく、寝不足です。
高知県にはナポレオンに興味のある人が沢山いるのでしょうね。
でなければ当局は“ナポレオン展”など企画をしない筈です。
ナポレオン軍はオーデル川を渡る前の夜、雨に遭い
兵士は軍服をビショビショに濡らしてしまい、
道は泥んこ状態で、馬車は進まず、翌朝、いつもなら早くから行動していたのに、皆動こうとせず、
士気がぜんぜん上がらなかったようです。濡れた軍服では無理もありません。
このような戦場で、雨に濡れると致命的ダメージを受けるようです。
その時のナポレオンは、何を考えていたのでしょうね。
自分は濡れていなかったのか、生理的不快感が無く、
次のことを考える余裕があったのでしょうか?
それとも、本好きだったので、ゲーテの“若きウェルテルの悩み”でも読んでいたのでしょうか。
彼はこの本が好きで、7〜8回読んでいるようですね。
私はそのことを知って、学生の頃読んだ内容を全て忘れてしまっていたので、
もう一度読んでみようと思い(50才位の時)、読み始めたのですが、ぜんぜん面白くなく、
人に聞いた方が早いと思い、ある人にその本の内容について尋ねたら
“そんな本読まねえ方がいい”と言われました。
どうしてナポレオンが座右の書にしていたのかは、未だ分からずじまいになってしまっています。
(2001-8/17)
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